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玄海原発再稼動関連3 住民説明会の前フリ 大まかな流れ

6月20日から26日ぐらいまでの流れ

さて。6月18日に海江田経産相から「再稼動してちょ」と要請のあった原発だが、

玄海地方では色々ともめていた。

ここでまず主役になったのは唐津市。

玄海原発から10キロ圏にある。


大きな地図で見る


6月20日、保安院と安全院が市議会の特別委で「安全性は確保された」と「説明」した。

五時間半に及ぶというやり取りのほんの一部しか公開されてないけれど、

それを見た限り、ろくな「説明」はない。

重用な質問に対する答えは例の如く、答えになってない。

(これに関しては後にまた触れる)

唐津市議会は「ふざけんな」とかなり強く答えたらしいが、

どーも彼らが基本的に狙ってるのは

九電との「安全協定の締結」らしい。

それがあると補助金とか雇用とか色々まわってくるのかもしれない。



同日、県内の市民団体から、「県民に対する説明会」を求める要請がある。

同じ要請は、県に対しても提出されている。

翌21日、エネルギー庁が佐賀県の要請で準備していたとかいう

説明会の概要が明らかになる。

国が選んだ4,5人を相手に国が行う説明をケーブルとネットで中継、

ファックスその他で意見を受け付け、

しかしメディア取材禁止、

という概要には公表された瞬間からブーイングが殺到している。

にも関わらず22日、唐津市議会は、

「国からの説明があるから県の説明会はいいでしょ」と

市民団体からの要請は否決している。



その後、ニュースが広まるとともに(23日ぐらいからグーグルニュースのヒット件数がかなり増える)

ブーイングが広がって行ったためか、

その後唐津市長が「もっと参加人数増やして」と発言を始める。

市長も「安全協定締結」をしきりに求めている。




佐賀県議会では、21、22日ぐらいにこの国の説明会をめぐってかなりモメたそうな。

「これはないだろ」とする六会派 対、

「とりあえず説明会見てから決めりゃあいいじゃん」という自民与党で話し合いは決裂。

佐賀県議会議長が通産省に、パネルの選択方法など詳細の公開を求め、

反対派は24日に改めて県主催の説明会開催を要請している。



どうもこの話題が全国に広がったのは23、24日のようなんだけど、

この説明会はどの新聞も批判から入ったようですごい逆風になった。

唐津市議会、佐賀県議会の双方の様子からその影響が感じられるけれど、

モロに出てたのは古川知事かもしれない。

この頃知事は「迷っている」と公言してるし。


まあ、色んな人に色んなこと言われて、ワケわかんなくなってんだろうなあ。

古川知事の個人的こだわりは、「なんで浜岡だけ停めたの?」ということらしい。

彼にとって府に落ちない部分がそこに象徴されてるみたいだ。

福島の事故に関しても電力会社とか御用学者たちから

「いやいやいやいや、玄海では起こりませんよ、だって××××が○○○○で△△ですからね(専門用語の嵐)」

みたいな話をされまくってんのかもしれない。

テポドン打ち込まれても大丈夫とか胸張って公共の場で言う奴がいるんだから、

知事と二人の席ならそれぐらい言う奴いくらでもいるだろう。

「格納容器は核爆発にだって耐えますよ」(嘘)とか。

しかし彼なりに、「それがもし本当だとしたら、何で政府は浜岡停めたんだよ?」

ってとこがものすごく気になっているようだ。



また別に詳しく述べるけど、

マードックに買われて以来FOXと足並み揃えて基地外っぷりを見せてくれることも多い

ウォールストリートジャーナルが、腐っても鯛なジャーナリズムみたいなのを見せて指摘していたが、

法的に言えば、唐津市議会にも市長にも玄海町長にも佐賀県議会にも古川知事にも

原発の再稼動を止める権限はない。

「ただ日本ではコンセンサスが重要視される」と。

外から見るとそういうことになるんだろうなあ、と思う。



状況が状況なら、一部のコンセンサスなど無視されるに違いない。

ただ今、南相馬や飯舘のような小さな自治体が世界から注目を浴びたりした後で、

地元・周辺自治体の反対を押し切るのは危険すぎるんだろう。

今、「がんばろう日本」に賛同している人間の全てとはいわずとも大部分が

反原発に転じれば、日本の原子力産業は終わる。

「がんばろう日本」の主旨からしても、今ここで地元の反対を無視すれば

制御できないような反感に発展する可能性が高すぎる。


そういう意味で、法的な問題ではなく純粋にPRの問題だから、

主役は誰でもいい。古川知事でもいい、唐津市長でもいい、玄海町長でもいい。

より多くの賛同者を得られれば勝ち、という話で。



どうやら主役に選ばれたのは古川知事だったようで、

鶏が先か卵が先か―彼が主役に選ばれたから圧力がかかったのか、圧力に靡いたから主役に選ばれたのか―、

それとも圧力など全くかからなかったのかは知らないが、

彼は徐々に容認の方向へと傾いていく。

26日の説明会がありとあらゆる方向から大ブーイングを呼んだにも関わらず、

古川知事だけは「一定の説明はされた」と評価し、

そこに玄海町長が加わる。


松龍の話題で世間がにぎわっている間に、再稼動への動きは着々と進んでいたけれど、

九電やらせメールのスキャンダル浮上で流れが変わった、というような流れだと思う。

けど後半に関しては詳しく調べてないのでまた後ほど。



玄海再稼動関係2 海江田経産相による要請時の反応

原発:海江田経産相「再稼働を」 立地道県知事、批判噴出
毎日新聞 2011年6月18日 21時28分(最終更新 6月19日 1時42分)
海江田万里経済産業相が18日、原発再稼働の要請方針を示したことに対し、毎日新聞が原発立地道県の知事に姿勢を尋ねたところ、「適切」とした安全対策への疑問の声が噴出、現時点での受け入れを表明する知事はいなかった。
 →道県知事のコメントつき


原発再稼働「危ない」=自民・石破氏
時事ドットコム(2011/06/18-17:24)

原発周辺に大臣住ませればいい」 橋下府知事「再稼働要請」に猛反発
J-CASTニュース 2011/6/18 16:18

海江田経産相の原発再稼働要請「話にならない」…東海村長
(2011年6月20日 読売新聞)
<正論だと思ったので引用>
立地自治体である東海村の村上達也村長は「原発事故の収束も、原因究明もできていない。(再稼働の要請は)話にならない」と政府に対して苦言を呈した。
 村上村長が同日夕、読売新聞の取材に応じた。事故の収束の見通しが立たない状態で再稼働の議論が浮上したことに「産業の空洞化というレベルの話ではなく、地域住民の命がかかっている。事故の原因究明もできていない段階で、安全と言えるのか」と険しい表情で語った。
 また、「地震国の日本で原発を稼働するのであれば、小手先の対応ではなく、根本から安全対策を考え直す必要がある。政府や保安院、東電などへの不信感が高まっている状態で、『安全』というだけでは通用しない」と抜本的な安全対策が必要だと語った。


原発再稼働要請、自治体は冷ややか
2011.6.18 23:18 産経新聞
・新潟県知事、福島県知事、福井県、福井県美浜町、大阪府知事が上記東海村村長と同様の意見。
・多くの自治体は慎重姿勢、「ノーコメント」多し。
・佐賀県知事(玄海原発)、北海道泊村長(泊原発)再稼動に前向き、喜び。

などなど。
詳しくはこちらをどうぞ。

あと、個人的に比較的よいと思われた北海道新聞の社説。

原発再稼働 協力しろと言われても(6月21日)

事故を踏まえ、原発の安全設計や耐震設計の審査指針は見直されることが決まった。

 政府が国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書には、経済産業省の傘下にあることが問題視されてきた原子力安全・保安院の独立も明記された。

 従来の安全基準は無効になった状態だ。しかも、規制機関としてダメを出された保安院が、短期間で審査した緊急対策を再稼働の根拠とすること自体に無理がある。


こうした各知事の疑問に答えず、海江田万里経産相は、再稼働を急ぐ理由として、夏の電力不足を挙げた。全国の商業用原発54基のうち35基が停止した状態では、電力供給に不安が生じると主張している。

 だが、住民の安全と、国の電力供給事情は次元の違う問題だ。

 政府が知事に、この二つをはかりにかけさせて決断を迫るのは、無責任なやり方と言わざるを得ない。

 (略)

 政府は、個別の原発の立地条件、性能や老朽化の度合いなどに応じ、短期、中長期に分けたきめ細かい安全対策を示すべきだ。

 安全性についての納得できる説明抜きで、電力不足をちらつかせて協力を求められても、地方は受け入れようがない。




7月6日 原発説明番組で九電やらせメール 運転再開支持の意見要請 共同via 47 News

【共同 via 47 News】 原発説明番組で九電やらせメール 運転再開支持の意見要請 

経済産業省が主催、インターネットなどで中継した県民向け「説明番組」で、

関係会社の社員に運転再開を支持するメールを出すよう九州電力が指示していたそうな。

玄海原発については京大の小出助教が、圧力容器の劣化に関して不安を述べている。

根拠全く不明の「安全確認できた」宣言にしろ、かなりのゴリ押しが進んでいるもよう。

7月6日 東海第2原発で火災 放射性物質漏洩なし 産経新聞


【産経新聞】東海第2原発で火災 放射性物質漏洩なし

「放射線管理区域内の廃棄物処理建屋3階で、
作業員が廃棄物を溶融炉に投入する容器の下部から火が出ているのを発見した」

こういう記事を見て個人的に心配するのは三つ。

・「放射性物質漏洩なし」→ホンマか?

・地震でどっこもけっこうガタ来てるんちゃうん?

・福島第一に作業員取られて現場には新人さんが多い?

使用済み燃料の保管場所が満杯になる以前に、
日本の原発は熟練作業員がいなくなって停まるような気がする。

7月6日 原発、検査中なのにフル稼働 泊・大飯、手続き先送り 朝日新聞


[朝日新聞] 原発、検査中なのにフル稼働 泊・大飯、手続き先送り

「定期検査中」の原発だけれど、

「定期検査」に含まれる最後の「調整運転」の状態のまま、

四ヶ月近く、実質的にはフル稼働で送電しているらしい。



なぜかというと自治体に再開の了解が取れないからで、

だったら稼動しちゃいけないハズなんだけど、

「定期検査中の試運転」という名目で四ヶ月稼動し続けてると。

しかも法律上この状態に文句はつけられないとか保安院も抜かしている、と。

これがリーガル・ループホール、法の抜け穴というやつですか。

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