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低線量被曝や内部被曝に関する話


文字起こしとかでお問い合わせ頂いてたようですが、

最近供給が追いついてきたようで他にもたくさんやってる方々いらっしゃるんで

それやったらわたしは他のことしよ、と他のことしてます。すんません。


というわけで久々に、ちょっと長くなる内容なのでブログ。



低線量被曝や内部被曝の影響について、色々考えてました。

そもそも私がこの手の話に疑いを持ったのは原爆症認定訴訟の話でした。

「少しでも被爆由来と疑わしきものは認める」的判決が出てから、

「80までぴんぴんしてた人が80で癌になってからって、

それで原爆症認定してくれっていうのはえげつないんちゃうん?」

というご意見をたまたまネットで目にして、

わたしは認定訴訟にはどっちかというと被爆者側にいたんですが、

「まあそれもそうだよな」と思ってちょっと調べてみたんですよね。

もう詳細覚えてないし、そんな細かく調べてないからツッコミどころはあると思いますが。



ちょっと前まで、原爆症認定は爆心地からの直線距離をもとに計算した

被曝量で決まってたらしく。

白内障とか、原爆病として認定されている症状でも、

その範囲の外で被曝した人は認定されないと。

今回の福島で言えば、各地の線量測らずに

「飯館は30km以上離れてたから被曝したわけがない」

というような考え方で消去されてたそうで。

ところが、原告の方々は急性症状が出るぐらい被曝してたり、

同状況で被曝した方が急性症状で亡くなってたりしてる状況にあって。

それでもアンタの白内障は爆心地から何キロ以上離れてたから

関係ねえよって態度を国はずっととってきてたわけです。

あと、一人えげつない病歴の方もいて。

原爆症の場合、原爆病って五種類とか限られた症状しか認められなかったんですが、

この方は、もう大病に次ぐ大病を患い続けられてたんですね。

それどれか一つなっただけでも自分だったら人生の大事で、

自分はすごく運が悪いというか不幸な話だと思いそうな大病を、次から次へと。

しかもたとえばC型肝炎から肝機能障害とかならまだわかるけど、

けっこう無関係というかランダムというか。

ここからここへは転移しないと考えられてる癌二種類とかね。

ナンボなんでもこれはないやろ、と。


で、前はこれよりまだひどかったらしいんですわ。

判定基準。

それが、チェルノの研究結果が出て来て大分変わったそうなんですが。

チェルノの結果が出てきてても、

隣で一緒に被曝した人が急性症状で亡くなって、

自分に後からモノスゴイ健康被害が出ても、

それを被曝由来だと認めてもらうのに

何年も何年も国を相手に裁判せなあかん状況ってことは、

それやったら国際基準やの国際的知見やのも、

ものすごい保守的--

つまり、関係性が確実に証明されない限りは認めない、という

基本姿勢なんやろなと思いました。

やからICRPの文書とか読んだんは3.11以降が初めてやったけど、

最初からイマイチ信用できてませんでした。



ちょっと長くなってしまうので一端切ります。

続きは明日。
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チェルノ健康被害研究・「もう一つの報告書」・バズビー講演記録とご一緒にどぞ


えー。バズビーさんの書き起こしにたくさんの方々が食いついてくださったようで(笑)

ただ私自身は、バズビーさんの話は2割引ぐらいで聞いています。

バズビーさんの話だけを聞いて丸呑みするのはどうかな、とも思ってまして。


今回、「チェルノブイリのもう一つの報告書」というのを見つけました。

チェルノの健康被害に関する報告書で、コミッションをしたのはEU議会議員GreensのRebecca Harms氏。

この報告書の主たる目的は、2005年のIAEA/WHOのチェルノに関する報告書の評価だったようです。

とても慎重に書かれた報告書だという印象を受けました。

確実に断言できること以外は断言しない、という姿勢なのかもしれませんし、

「ここで下手なこと言ったら大学のほうの仕事で首が飛ぶ」ということなのかもしれません。

その辺りは本人たちに聞いてみないとわかりません。

ただ、資金源も最初から明言するなど、フェアな人々だという印象は受けますし、

環境系のスポンサーを受けた独立系の研究だから、

バズビー氏の講演内容との対比にも良いと思います。



全文は無理ですが、エグゼクティブサマリーだけざっと訳したのでどぞ。

言うて誰も読んでくれんかったら悲しいなー(笑)




http://www.chernobylreport.org/torch.pdf

エグゼクティブ・サマリーと結論 7ページから

2006年4月26日で、チェルノブイリ原子力発電所が爆発し、
大量の放射性ガスや粒子を北半球に放出させた事故から20年になる。
この災厄の影響は百万単位の人々が影響を受けたベラルーシ、ウクライナ及び
ロシアにおいて未だに顕著であるが、
チェルノブイリからのフォールアウト(放射性物質の降下)は世界の他の地域、
ことに西欧にも深刻な汚染をもたらした。

The Other Report On Chernobyl (チェルノブイリのもう一つの報告書・TORCH)は、
放射性物質の環境に対する放出とそれによる健康関係の影響に関する入手可能なデータを、
独立的見地から科学的に検証する。
当報告書はまた、近年発表のあったチェルノブイリ事故の影響に関する公式の報告書、
特に2005年9月にIAEAとWHOによって発表された"UN Chernobyl Forum"
(国連チェルノブイリフォーラム)の二つの報告書-
これは国際メディアから相当の注目を浴びた-を批判的に検証する。

被曝によるリスクの推測は、多くの不確実性を伴う。
もっとも根本的な問題は、低線量被曝の影響が不確実であること。
現在の説によると、被曝量と有害作用の関係は閾値なしに、
被曝量ゼロにいたるまで正比例しているというものである。
言い換えれば、安全な被曝量というのは存在しないというものだ。
ただし、低線量被曝におけるリスクは超線形で比較的高いリスクを伴うという説も、
sublinearで比較的リスクが低いという説も存在する。

もう一つの主要な不確実性の根源は、内部被曝量-吸引あるいは
経口摂取された放射線核種-の推定にある。
これらは、チェルノブイリのフォールアウトの中でも重要な放射線源となる。
内部被曝のリスクに関する不確実性は非常に大きく、
よくても二倍(推測中央値の二倍あるいは二分の一)、
核種によって悪い場合には十倍以上もの差を生み出す。


事故 

1986年4月26日早く、二つの爆発がチェルノブイリ四号機を完全に破壊した。
爆発は放射性ガスによってできた雲とデブリを大気圏の高度7-9キロ圏へと送り出した。
原子炉にあった190トンの核燃料のうち約30パーセントは原子炉建屋及び周辺に飛散し、
1-2パーセントが大気へ放出された。
原子炉にあった放射性ガスはこの時放出された(という意味だと思う)。
後に続いた火災は1700トンの黒鉛減速材が火に油を注いただめ八日間継続した。
この火災が、チェルノブイリ災害を極めて深刻な事故にさせる主因となっている。

どれだけの放射能が放出されたのか?

WHOは、チェルノブイリによって放出された放射能は広島及び長崎の原爆によって
放出された放射能の合計の200倍にあたると推測した。
放射線学上の出来事において放出された放射能の量は「ソースターム」線源項と呼ばれ、
核種の飛散分布状況確認のために用いられるため重要である。
これを用いることによって、集団線量[の計算]や、疾病及び死亡増加の予測が行われる。

放出された様々な放射線核種の中で、核分裂生成物ヨウ素131、
セシウム134およびセシウム137が放射線学上では最大の重要性を持つ。
八日という短い半減期をもつヨウ素131は、
甲状腺への被曝量から短期的な意味で放射線学上重要な影響を及ぼした。
セシウム134(半減期二年)およびセシウム137(半減期30年)は、
中長期的により大きな影響を持つ。
現時点においてセシウム134の量は比較的減衰しているが、
1986年からの20年間においては被曝の主原因の一つとなった。

他の放射性核種の大半は、現時点ではほぼ減衰しきっている。
今後数十年間の間、焦点は相変わらずセシウム137にあり、
二次的にストロンチウム90(これはチェルノブイリにより近い地域において重要)も注目されるだろう。
さらに長期的な数百から数千年単位において焦点を受けるのはプルトニウムの同位体、
ネプチュニウムおよびキュリウムを含む放射化生成物となる。
しかし、放射化生成物による被曝量はこれからもセシウム137からの被曝に比べて
低いものとなるだろうと予測されている。

我々は、空気中に放出された、
当初の原子炉におけるセシウム137とヨウ素131の在庫量を再度検分した。
結論として、公的な数値は放出量をヨウ素131において15パーセント、
セシウム137において30パーセント過小評価していると結論づけた。

チェルノブイリによるフォールアウトの飛散分布と沈着

チェルノブイリから最大の放出があった十日間の間に、
揮発性の放射性核種は継続的に放出され、ヨーロッパの多くの地域、
後には北半球中に飛散した。
例えばチェルノブイリから8000キロ以上離れた日本の広島においても
比較的濃いフォールアウトが検出されている。

1990年代には、ECの後援下でチェルノによるセシウム137の汚染に関する
広範な調査が行われた。
もっとも高濃度の揮発性核種及び燃料粒子はベラルーシ、ウクライナ及びロシアで確認されている。
しかし、チェルノの揮発性在庫総量の半分以上はこれらの範囲外において沈着している。

ロシア、ベラルーシ、ウクライナはもっとも多量のフォールアウトを受けたが、
同時に旧ユーゴスラビア、フィンランド、スウェーデン、ブルガリア、ノルウェイ、
ルーマニア、ドイツ、オーストリア及びポーランドはそれぞれ1ペタベクレル
(10の15乗ベクレル、百万X10億ベクレル)のセシウム137が飛散・沈着した。
これは非常に大量の放射能である。

面積という視点からいえば、ヨーロッパの3,900,000km2が
4,000Bq/m2のセシウム137による汚染を受けた。
これは全ヨーロッパ土地面積の40パーセントにあたる。
興味深いことに、この数字がこれまでに発表された様子はなく、
少なくともヨーロッパの一般大衆の意識にまでは届いていない。
さらに218,000km2、ヨーロッパの土地面積の2.3パーセントは
さらに高いレベルでの汚染(セシウム137を40,000Bq/m2以上)があった。
これはIAEA/WHO及びUNSCEARによって言及されており、
彼らが報告を作成する上で驚くべき情報の取捨選択を行ったことを示している。

土地面積で言うと、ベラルーシ(領土の22%)とオーストラリア(13%)における
高濃度汚染の影響がもっとも大きい。
その他の国々も深刻な影響を受けた。
たとえばウクライナ、フィンランドおよびスウェーデンの
それぞれの5%以上の領土が高濃度汚染(4万Bq/m2以上-セシウム137)を受けた。
モルドバ、トルコのヨーロッパ側、スロベニア、スイス、オーストリアと
スロバキア共和国の80パーセントがそれより低い濃度の汚染(セシウム137で4千Bq/m2以上)を受けた。
またドイツの44%、イギリスの34%が同様の汚染を受けた。

(汚染を受けるっておかしいか。汚染される、でいいのか?)

IAEA/WHOの報告書はこういったECによるヨーロッパ汚染の
包括的なデータセットにふれることはなかった。
このデータの省略に関しての説明もない。
さらに言うならば、IAEA/WHOの報告書では、
ベラルーシ、ウクライナ、ロシア以外での被曝量や
汚染物質沈着に関しては議論されていない。
それらの土地で高い汚染があったことは事実であるものの、
残るヨーロッパ及び北半球全土におけるフォールアウトの
影響を検証せず省略したことには疑問が残る。


継続中の食品規制

多数の国々では未だに、チェルノブイリのフォールアウトによって
汚染された食品の生産、運輸および消費に関する規制は未だに維持されている。

・イギリスでは、750平方キロに及ぶ374の農場と二十万頭の羊に関する規制措置が継続されている。

・スウェーデンとフィンランドの一部では、トナカイなど、自然環境あるいはそれに近い環境にある動物が…?(ちょっとここよくわからんです)

・ドイツ、オーストリア、イタリア、スウェーデン、フィンランド、リトアニア及びポーランドの一部の地域において、ジビエ(猪、鹿を含む)、野生のきのこ、ベリー類、湖の肉食の魚がキロ辺り数千ベクレルのセシウム137を含有している。

・ドイツでは、野生の猪の筋肉中のセシウム137が40,000Bq/Kgに達した。平均は6,800Bq/kgで、これはEU制限値である600Bq/kgの十倍以上にあたる。

ECはこの状況が近い将来において変化する見込みはないとしている。
「一定の加盟国における食糧に関する規制は今後多年にわたって維持されるべきである」と発表している。


健康被害 - これまでのところ

チェルノ事故における即時の健康への影響としては、
237名の緊急作業要員たちの急性放射線症があげられる。
うち28名が1986年に死亡し、1987から2004年までの間にさらに19名が死亡した。

長期的な影響は未だに不明確である。
電離性放射線による被曝は、体中ほぼどの臓器においても癌を引き起こす可能性がある。
しかし、被曝から癌の発症までには50から60年あるいはそれ以上かかることがある。
チェルノブイリによる癌死の総数が完全に把握されることはおそらく永遠にないだろう。
だが当報告書では、発表された集団線量をもとに、
影響を受けた住民たちにおける癌死の増加数を予測する。

甲状腺癌
2005年までに、ベラルーシ、ウクライナおよびロシアにおいて、
事故当時18歳以下だった人々の中から約4,000件の甲状腺癌発症があった。
被曝時に若ければ若いほど甲状腺癌を発症するリスクが上がる。

甲状腺癌は放射性ヨウ素による被曝によって引き起こされる。
推定によると、チェルノブイリから放出されたヨウ素131の半分以上は
旧ソビエト連邦の外部において沈着した。
チェコ共和国と英国において、甲状腺癌発生率が上昇した可能性が報告されているが、
西ヨーロッパにおける甲状腺癌を評価するにはさらなる調査研究が必要である。

使用するリスクモデルによって、
将来の甲状腺癌増加数はベラルーシのみで18,000から66,000と幅がある。
当然、ウクライナやロシアでも増加は起こる。
予測の下限値は、相対的リスクが被曝後40年間一定量であるというもの。
上限値は一定の相対的リスクが一生続くと仮定している。
最近の日本の原爆被爆者からもたらされた証拠によると、
後者の予測のほうがより現実的であると考えられる。

白血病
白血病の増加に関してはそれほど明確ではない。
ロシアのリクビダートル及びウクライナの高濃度汚染地域における
増加に関するいくらかの証拠は存在する。
また、西ドイツ、ギリシャ及びベラルーシにおける
幼児白血病の発生率が増加したことを示唆する研究も存在する。

他の固形癌
多くの固形癌においては、被曝から発生までに20から60年ほどの潜伏期間がある。
事故から20年経った現在、ベラルーシにおいては平均して固形癌の発生率が40%上昇が確認されており
上昇率は汚染度のもっとも高い地域においてもっとも顕著である。
2005年のIAEA/WHO報告では、45歳以下で被曝した女性の
閉経以前の乳癌発生率増加に関する予備的な証拠を認めている。

癌以外の影響
癌以外の二つの症状、白内障誘発と心血管疾患が
チェルノブイリとの関連を示す明確な証拠とともにしっかりと記録されている。
放射能による水晶体の変質はチェルノブイリ周辺地域に住む
5-17才までの子供及び若者にいて確認されている。
チェルノブイリの緊急作業員を扱った大規模な研究では、心臓系疾患の大幅な増加を示している。

遺伝的影響
放射線が遺伝子や染色体を損傷することはよく知られている。
しかし遺伝子の変化と将来の疾病との関係は複雑なものであり、
そのような変化が将来においてどのようなリスクをもちうるのかは
多くの場合では不明確である。

その一方で、チェルノブイリ事故で被曝した人々における遺伝的損傷に関して
近年多くの研究が行われている。
ベラルーシの研究は生殖細胞ミニサテライト変異率が二倍近くになると示唆。
ウクライナで被曝した家族のコホートの分析においてもこれらの発見は確認できる。
しかし、これらの変化が結果としてもたらす臨床症状に関しては未だに明確ではない。

精神的健康と心理社会的効果
その他の影響を軽視する様子が認められる一方で、
IAEA/WHOの報告は、チェルノブイリによる大規模な精神的、
心理的および中枢神経的影響を明らかに認めている。
「チェルノブイリによる精神的影響はこれまでに認められた中でも
もっとも大きな健康被害である。
この災害の大きさと範囲、影響を受けた人々、
そして長期的影響はこの事故を記録上最悪の産業事故にしている」
これらの心理的影響の原因は複雑であり、いくつかの要因が関連している。
中には放射能の汚染に関する不安、ライフスタイルの変化-特に喫煙と飲酒-、
犠牲を強いられることによって生まれる社会からの疎外感、
そして避難と新たな生活におけるストレス等。
であるがゆえに、これらの症状のどの程度がチェルノブイリの被爆の影響であるかを判断するのは難しい。
(なのにIAEA/WHOは喜び勇んで関連があるとしてる、ということなのかな?)

集団線量
被爆は基本的に二種類の測り方をされる。個人線量および集団線量である。
個人線量は人一人ごとの被爆を計算あるいは計測する。
いっぽう集団線量とは、一定地域において被爆した全ての人々の個人線量の合計値にあたり、
たとえば作業集団、国、地域、あるいは世界といった単位ではかる。
集団線量は、多くの人々が長期間にわたって
低線量被爆をうけるような場合においては特に重要である。
集団線量の推測は被爆の健康被害を将来にわたって予測するにあたって必要不可欠な道具である。
例を挙げると、被爆したベラルーシ、ロシアおよびウクライナの人口は
70年分の集団線量の約1/3を事故後最初の一年で浴びた。
次の1/3はそれから九年間(1987-1996)の間に、残る1/3は1997-2056年の間に浴びることになる。

IAEA/WHOの報告によると、ベラルーシ、ウクライナ、ロシアにおける
集団線量は55,000人シーベルトであり、
これは高いところでは300,000人シーベルトという評価の幅の中でも下限値に近い。
IAEA/WHOは時間的推測を2006年で切っており、
またヨーロッパ及び世界中の集団線量は示せていない。これらはかなり重要な限界である。

これまで発表された中で最も信頼のおける推測値によると、
世界全体でのチェルノブイリフォールアウトによる集団線量は600,000人シーベルトであり、
チェルノブイリをかなりの差で最悪の原子力事故にしている。
これらの合計集団線量の内訳は以下のようになっている。

36%がベラルーシ、ウクライナ及びロシアの人々
53%が残りのヨーロッパ、
11%が残りの世界各地


将来の癌死増加の予測

発表された集団線量をもとに、癌死の増加が予測できる。
ベラルーシ、ウクライナ及びロシアにおいては、
発表された癌死増加の予測は4,000から22,000となっている。
世界全体を対象とした場合、14,000から30,000と言われる。
これらは大きくリクスファクターによって左右され、
使用されるリクスファクターは科学者によって異なる。
最近発表された複数の研究は、
低線量被曝に関して現在使用されているリクスファクターは
より大きいものにする必要があることを示唆している。

IAEAは2005年9月5日のプレスリリース
「チェルノブイリ・事故の真実の規模」において、
最大4,000人がチェルノブイリの放射能被曝によって死亡する可能性があるとした。
この数値は世界中のメディアによって引用されている。
しかしこの発表は誤解を招くものだ。
IAEA/WHO報告の中での計算では9,000という死亡件数予測が上がっている。

当報告では、使用されるリスクファクターによっては
(つまり、一人シーベルト辺りの癌死リスク)、
世界の集団線量600,000人シーベルトにおいては
今後30,000から60,000癌死が増加すると計算する。
これはIAEAプレスリリースの7から15倍という数値である。


結論

チェルノブイリ事故の正確な影響が完全に把握されることはほぼ永久にないであろう。
しかし、事故後20年経って、公式発表よりはるかに大きな影響があることは明確になっている。
我々の総合的結論としては、この前例のない事故の規模と
この長期的な世界規模の環境的、健康的、あるいは社会的経済的影響を
しっかりと認知し、各国政府のエネルギー政策に反映される必要がある。


この報告の結論を要約すると以下のようになる。

・IAEAプレスリリースの7倍から15倍にあたる、30,000から60,000の癌死増加を予測。

・癌死増加予測は使用されるリスクファクターによって大きく異なる。

・甲状腺癌の予測はベラルーシのみで18,000から66,000(リスクモデルによる)となる。

・潜伏期間の長い固形癌は、事故後20年を経てその影響が見え始めている。

・ベラルーシ、ウクライナ及びロシアは著しく汚染されたが、フォールアウトの半分以上はこれら以外の国々で沈着した。

・チェルノブイリのフォールアウトはヨーロッパ全土の40%を汚染した。

・もっとも信頼できる集団線量は約600,000人シーベルトで、これは2005年のIAEA/WHOによる予測の10
倍以上にあたる。

・チェルノブイリの集団線量の約2/3はベラルーシ、ウクライナ、ロシア以外の国々に飛散した。ことに西ヨーロッパである。

・チェルノブイリで放出されたセシウム137の総量は公式発表より30パーセントほど多いと推測されている。


最近のIAEA/WHOの研究について
チェルノブイリの健康及び環境への影響に対するIAEA/WHOによる研究は複雑なものだ。
一方においては、報告がベラルーシ、ウクライナ及びロシアにおける
チェルノブイリの影響に対する広範な検証を含んでいたことは認識する。
もう一方では、報告はそれ以外の土地における影響に関しては沈黙している。
より多量のチェルノブイリのフォールアウトはこれらの国々の外に降下している。
これ以外の国々、ことに西ヨーロッパにおける集団線量は、
ベラルーシ、ウクライナ、ロシアの倍となっている。
これは、それらの人口(三国以外で被曝した人々)における癌死の増加が
ベラルーシ、ウクライナ、ロシアの倍になることを意味する。

他の国々におけるチェルノブイリの影響に対する
検証をしそこなった原因は、科学者のチームではなく、
IAEA及びWHOの政策作成機能部分にあるようである。
これらの抜け落ちを修正するための我々の提言は、
IAEAからは独立してWHOがチェルノブイリのフォールアウト、
集団線量及び残る全世界、ことに西ヨーロッパに対する影響の検証及び報告を行うことである。

7-20 クリス・バズビー記者会見 自由報道協会

///自由報道協会記者会見文字起こし。途中から。
IWJ2チャンネルに一連のバズビーさん関連録画があるはずです。


20年間の研究の結果いえることは
今回の線量による内部被曝は安全などではないということ。

吸収線量と内部被曝は違う。
(この辺聞き逃した)

ECRRのリスクモデルは2003年に内部被曝者の
疫学的調査に基づいて作られた。
原発の近隣地域に住む住民また60年代の
核実験の死の灰にさらされた人々の研究に基づいている。

その後の世界における癌の蔓延は、
これら放射性物質によるものだと考えられる。

このモデルは、チェルノブイリの研究によって実証された。
ことに2004年のスウェーデン北部における研究でさらに確認された。

我々が扱ってきたケースと現在の福島のケースは全く同じだ。
だから私は福島近隣に住む人々にとって
現在の線量は内部被曝的観点から見て脅威であり、
これらの核種からは高い人数の癌等が予想されるため
対策について助言するためにきた。

というのも現在の日本政府はICRPのリスクモデルを採用している。
これによると、毎時1マイクロというような低線量地域では安全だとしている。
しかし、被曝量が自然放射線量より高い場合、
それは周囲が放射性核種によって汚染されていることを意味する。

これに関して重要なニュースがある。
私は東京と福島の100キロ圏から送られた車のエアフィルターを研究している。
車も人間と同様に空気を吸うため、研究するには好材料だ。
車のフィルターにひっかかるものを分析した結果、
高い濃度のセシウム134、137その他を
福島、東京双方のエアフィルターから検出した。

そして特別なプラスチックのフィルムを使った結果、
エアフィルターの中に、α核種のホットパーティクルも発見された。
つまりプルトやウランだ。
しかし、このフィルターは、ガイガーカウンターを持って線量をはかっても
線量は低い。

というわけで私は毎時1マイクロ以上の汚染地域からは避難するよう提案する。
100キロ以上のエリアにおいても、空気中の汚染度は、
世界核実験のピーク時に(63年ごろに)汚染に比較して1000倍にもあたる。

我々は、もし現在の人口がそのままこれらの地域に留まった場合、
100キロ圏内で癌の発生率が<今後十年間で33%>*ほど上昇し、
10万人単位のがん患者が出ると思われる。

*ご指摘にしたがってもっぺん訂正(笑)

これらの情報はだいぶ前から存在していたのに、
政府がそれを無視して「安全だ」という無責任さは犯罪的である。

この他にも提案がある。
そのひとつは、健康被害調査を行う独立機関を設置し、
癌の発生率に結びつくデータを集め、証拠を残すことだ。

しかし時間がないので、このぐらいにして皆さんからの質問をお受けしたい。


Q1:
エアーフィルターからプルトとウランが検出したそうだがどこを走っていたのか?
(注・α核種というだけでプルトやウランという核種まではわかっていません)

A:
ひとつは千葉市と東京を100日間往復し続けた車。
セシウムと134と137が核実験ピーク時の300倍。
(空気中汚染は730ミリBq/m3、核実験ピーク時が2.4ミリBq/m3)
もうひとつは福島から100キロ圏外で100キロ
走った結果(四台分)ということしか知らない。
それを郵送してくれた人物がここにいないので詳しいことはわからない。

Q2:
プルトニウムは福島の一台から検出されたのか?

A:
α核種を検出したというだけ。これはほぼウランかプルト。
γ線の分析から見ると一定量のウランが見られる。
現在詳細分析をしており、ウランとプルトの組成分析をしている。

我々は昨日会津若松で、携帯用のγスペクトロメーターを使って
土壌を検査した。結果濃縮ウラン、ウラン235のピークも二箇所で
見られている。

Q3:
今回福島にきた理由の一人に子供の集団疎開の原告のためがあると聞いた。
日本では年20mSvは安全だとして子供を外で運動させたりなんだりしているが
日本政府の行動をどう思う。

A:
政府ぱ犯罪的レベルの無責任さだ。
突然法律を瞬間的な判断によって変更することなどできるわけがない。
ヨーロッパではこんなことは許されない。
今後、子供の死者が多く出ることが予測される。

さらに言うならば、被曝量の基準は内部被曝を一切含んでいない。
もし内部被曝をきちんと考慮するのならば、
会津若松の人々も既に20ミリシーベルト以上被曝していると考えられる。

Q4:
チェルノブイリの疫学調査の結果、イングランド、ギリシャ、ドイツ、ベラルーシにおいて
妊婦の被曝量が増えた。
これらの論文を三回読んだがどうしても

・UKとドイツの場合1万人に補正した場合、白血病が1%しか増えていない。
ギリシャにおいては三倍という数字が出ているというが、
なぜなのかと考えている。

A:
あなたがそう思われるのは、恐らく線量を倍にすれば正比例して
被害も倍だと考えているからだろう。

しかし疫学からの証明を見れば、被曝量と被害の関係は
直線的正比例ではない。
線量が上がるとともに、線は上がり、一度下がり、再び上がる。
この理由は現在においてはかなりよく理解されている。
主な理由は、場所によって細胞の種類・密度が違うからだ。
線量が上がるとまずは敏感な細胞群が死滅する。

胎児の被曝量を上げて行くと、白血病の発生量があがる。
しかし、一定以上に被曝量が上がると胎児が死亡して流産となる。
白血病は減少したことになる。

チェルノブイリ後、ベラルーシではファンタスティックな出産率の激減があった。
現在においても、ベラルーシで生まれる4/5人の子供は病気だ。
これは福島の状況においても重要な要素だろう。


Q:ドイツTV
吸引による内部被曝ではなく、食品による内部被曝のリスクはどうか

A:
食品における重要な内部被曝は乳製品によるもの。
進化の過程によって消化系は腸内の無用物を排出する機能が高い。
しかし呼吸器系には一度吸引したものを排出するする機能が低く、
そのため、呼吸器系を介するダメージ効率は、
消化系被曝の被曝によるダメージ効率より高い。

これは今計らせてすらいないが、飲食物の重要な被曝経路としては、
水のトリチウム(H3)、乳製品のストロンチウム90、ウラン、
そして魚介類。ことに海岸線近く、また海底の泥の近くで生息するもの。

Q:ナナオさん
ふくいちから今も毎時10億ベクレル放出されているとされているが、
この現状が健康に与える影響に関する見解を聞きたい。

A:
今あなたたちが目前にしてるのは、
想像を超えた大災害だ。
どうすればいいのか、誰もわからない。
簡単な答えなどない。

私は、これが世界史上最悪の災害になると思っている。
最初の瞬間から、私はそういうことを言ってきた。
なぜ笑っているのか自分でもよくわからない。
とにかく、早急に対策がとられねばならない。

これは日本だけの問題ではない。世界全体の問題だ。
そして高いレベルで、国連などで大きな権力と資金を使って
早急に大きな対策をとらねばならない。
IAEAのような機関が劇的な対策を採る必要があり、
またそれは早急に行われる必要があると考えている。
わたしはいくつか

核分裂が続行し、汚染が広がる。
そうして人々の死亡率が上がる。

現在、我々には何があるか見ることができない。
昨日会津若松に行ったが、全てはふつうだった。
木々は木々であり、犬が歩いていた。
だが、機器を持って行くと辺り中が放射性物質できらめき、
人々が目に見えない蛇に噛まれ続けていることがわかる。


Q:ライブドア
食べ物について。食物安全基準、ヨウ素131で2000Bq/Kg.
これらの基準についてどう思う。

A:
ヨウ素131は半減期が短いので、
食物はヨウ素が分裂しきるまで待てばよろしい。

しかしそれ以外の汚染に関しては、
ことに福島200キロ圏内には外からきれいな食物を輸入すること。

2,000Bq/Kgは高すぎる。本来ならば10、いや0Bq/Kgにすべき。
これならば確実に安全を保障できる。

Q:(bloomberg)
どれぐらいの子供や人々が避難すべきだと考えているのか。

A:
これはプラグマティックな、どうすべきかという質問だ。
まず、強制退避区域を決める。
それにはヘリとγカメラを使って濃度を検査した結果に
基づいて決めるべき。同心円ではなく。
ここは立ち入り禁止にし、警察が立ち入りを管理する。
避難しないで住むほどのところにおいては、
外からきれいな食物を与える必要があり、
また健康被害に関しても補償されるべきと考える。
彼らは暴力を受けているのと同じことだからだ。

Q:木野さん
ICRPの基準ではシーベルトを使っているが、
チェルノではBq/m2で避難基準を使っていた。
空間線量で基準を使うと不安定になる気がするが、
これらの違いはどういう意味か

A:
このシーベルトという被曝量が初めて使われたころ、
ベクレルと並列されて出されていた。
両者の間では容易に換算が可能。
1microSv/h = 300kBq/m2 (セシウム換算)
1.5microSv/h = 500kBq/m2というのが
国連の「放射能汚染区域」の定義。

マイクロシーベルトで測れば、
自然放射線と同様の扱いになる。
そこら中が汚染物質で満ちているというイメージにはならない。
おそらく単位を使ったのはそのため。

追加すると、スウェーデンのトンデル氏は
100kBq/m2ごとに癌の発生率が11%上がると言っている。


Q:おしどりさん
事故後北西に流れたプルームはほとんどI-131だったと言われているが
事故後光線量被曝した作業員はWBCの検査をした結果、ほとんど、
95%以上ヨウ素の被曝だったと言われている。
内部被曝を住民がマスクもせず50マイクロという線量下で露地野菜を食べ、
かなり被曝したと思われる。
もうヨウ素は半減期で消えてしまって過去の被曝量を調べられない。
過去の被曝量を推定する方法はあるのか。

A:
WBCは使えない。γ核種しか見ない。γ核種はあまり問題じゃない。
γ、β、α核種は一緒には移動しない。
だが場所によって核種のスペクトルは確認できるためある程度の推測はできる。
とはいえ核種のスペクトルをどの程度記録しているのかは知らない。
(木村さんがやってるようなヤツで、後にセシウムの被曝量と
空気中・土壌の汚染のスペクトルがあればある程度計算できるということ?)

さらに、WBCの利用は隠蔽の一端に利用されており、
科学のためではなく安心させるために使われているというのが
私の考えだ。
被曝量が小さかったから健康被害とは関係ない、と
後に言うための方策ではないか。

Q:かみでさん
今東京にいる少なくない人たちが政府は本当のことなど言ってない。
関東地方の食べ物は危険だ。2年3年とたっていったら東京で安全な食べ物など
本当はなくなるような状況なのに政府が隠していると思っている人が多い。
本当のところこれから日本はどうなっていくのか、博士の見解と助言を聞きたい。

A:
福島の放射能が東京にきていることは
自分ではかって確認したから間違いない。
東京の人口は多いので、健康被害は多くの人に出る。
今後10年であなたがたはそれを見ることになる。
人々は政府に対してすべての食物および環境における放射能のモニターをし、
ネット等でいつでも全ての人々に公開されるよう
圧力をかける必要があるだろう。
その情報に基づいてどう行動を取るかは個人の選択だ。

たとえば英国では、ほぼ全ての食物、環境媒体などの放射能は
毎年検査され、公開されている。1962年以来。

Q:
水のトリチウム(水素同位体)の検査をしていないという話。
どれぐらいの数値だとどういう被害が予想されるのか。

A:
ECRRはICRPから危険性を無視された重要な要素と考えている。
動物の発育障害を促すことを知られている。特に胎児。
DNAへのダメージ効率が高い。
だがβ線が低いため、被曝量ベースの計算をした場合
そのリスクは相当の過小評価につながる。
だが水を大量に使用している福島からは
大量のトリチウム発生が予測される。

また、トリチウムは集合する性質で知られている。
そうしてトリチウムの霧を発生させたりする。
それを吸引する恐れがある。水蒸気と同じなので体に吸収される。


以上。

7月19日 岩上さんバズビーさんインタビュー書き起こし

***ご指摘感謝。訂正部分太字にしてます。

(頭んとこ聞き逃してます)

I: 100キロ圏内の健康被害は多岐に及ぶ?
CB: その通り、100キロだけでなく200キロ、千葉や東京でも様々な報告が上がっている。
セシウムが検出されているということは他の放射性物質もあるということだ。

I: 二次被爆が懸念。汚染された土地からの食物、汚泥の焼却灰の再利用他。200Bq/1kg
CB: そういうことをしていると、低線量被爆が日本中に広がる。
汚染した物が多く集まるところで被爆が増える。
だから第三者機関を設置して、これらの汚染物質の汚染度をモニターするしかない。

CB:ことに魚介類に汚染がかたよりやすいので、太平洋側の海産物には注意しなければならない。

I: 缶詰や加工品はに関する懸念(?音切れた)
CB: チェルノでも全く同様のことがあった。売れないバターの山を輸出しようとした。
輸入検査をしない国には輸出できた。ロシアが他国に汚染食品を押し付けた

CB: 規定値を作ることの問題は、たとえば汚染された米があるとする。
それを汚染されていない米と混ぜると、規定値以下の汚染になり、
それを売り出せることになる。
結果としては、倍の量の米からより低い被爆がより多くの人に広がることになり、
将来癌になる人の確率としては同じことだ。
だから基準値というのは、ものを売るためのトリックだ。

I: 外部被爆と内部被爆の危険度の比較、また吸引と口径摂取の危険度の比較は?
CB: 外部被爆に比較し内部被爆は300 -1000倍の危険性。
ストロンチウム、セシウムなどなど、ふつうの核分裂生成物スペクトルが
キャベツやたまねぎにくっついていたとすると、
ICRPモデルが算出するリスクの約600倍。

CB: 進化の途上において、空気中に放射性物質が漂っていたことはなかった。
一方、食べてはいけないものを排出する機能はある程度備えている。
人間は進化上の理由から経口摂取により多くの対策機能を持っているが、
吸引に対しては対策機能がない。よって吸引のほうが危険。

我々の肺は、大気と直接に触れている。
肺には大量の血液が流れ込み、肺から吸引したものを拾い上げる。
腸とは違う。

I: 大人と子供の感受性の差は?
CB: 胎児にまでなると50倍、0-5才で約10倍、10-15ぐらいで5倍ぐらい。
I: 感受性に関するICRP と ECRRの差は?
CB: 我々は幼児死亡率に対するリスクモデルを持っている。
ICRPは癌と遺伝障害に関するリスクモデルしかない。
ECRRが算出した幼児死亡率のリスクは1mSvにあたり3%の増加。

I: 科学的見地だけではなく政治的な意味でもICRPを批判しているが、
科学が金で買われるという話についてもう少し詳しく。

CB:
現時点で、ほとんどの科学者は買われている。
真に独立した科学者をさがすことは難しい。

科学者はかつて、科学に興味を持っていた。
自然を理解したいと望み、情熱をもっていた。
しかし今や科学は金のための仕事だ。
科学者たちは大学に行き、科学者として就職する。
科学の研究に資金を出す者も、
経済活動を損なうような「科学」は求められない。
わたしはそれが間違っていると言ってきた。
政治がそのシステム(彼らにとって有用な研究に
資金を出し、専門家の助言を得る)を悪用してきた。

ICRPは科学ではない。
ひとつ理解してほしいのは、ICRPは科学者の集まりではないということだ。
彼らはただ、机の背後に座っている人々だ。

科学を実践する場所がない。
大学は経済的に貢献する形の教育を優先するばかりで、
もう科学を実践する場所がない。

ICRPは1952年にはじまった宗教の司祭たちだ。
間違いを指摘されたらいかにごまかすかだ。
一方ECRRは科学者の集まりだ。
我々は批判を受ければ、それに関して研究を重ね、
自らの仮説の間違いを正す。
我々は外で泥をすくって実験をする。
ICRPのメンバーはそんなことはしない。

I: ジャーナリズムの世界でも同様のことが起こっている。
我々も同様にお金がない中独立して好奇心や真実を求める心に従って
動いている。

CB: ジャーナリストとはそういうものだ。
年をとるにつれ、ジャーナリストはお金を儲ける。
(メインストリームの、ということだと思う)
すると、よりシニカルになり、また怠惰になる。
だから適当なことを言うようになるのだ。

(バズビーさんは55歳)

この辺りから話が盛り上がり、バズビーさんピアノで
サマータイム弾き語り(爆)

科学者には「ハート」がないとダメだそうで。

7月18日 クリスバズビー講演 質疑応答書き起こし

Q:とても気をつけていた人の尿検査
・セシウム134、137  0.37Bq/Kg, 0.45Bq/Kg
この値についてどう思うか。

CB:セシウムのレベルは大したことはないが、
その人が同時にストロンチウム90やウランも体内に取り込んでいる可能性がある。
そのデータに関しては非常に興味がある。
(バズビーさん、笑いのセンスがちょっと不謹慎・笑)

(あれ?通訳さん間違えた?
この人避難してたんでしょ?なのに「家の中にいた」って言っちゃったよ?
全然わたしの聞き間違いかもしれません(笑)
「家の中にいても空気に入るから、家を密閉したんじゃないかぎり被爆はする」、
という返事)

Q: 室内一戸建てで0.2-0.5マイクロというレベルですが、気をつけて生活していれば大丈夫か?
乳児や幼児に健康被害にならないのか。

CB: ものすごく大雑把な計算ならできる。
平均して自然放射線より0.5ぐらい高い(外も入れてってこと?)から、
300kBq/m2, つまりトンデルの典型的ケースであり、
癌の発生率が今後11%上昇すると予測できる。

これには実に多くの仮定が含まれている。
だから正確なことはいえないけれど、
今の時点で何も言わないよりは何がわかっているか、大体でも
わかるほうがマシという程度の情報でしかない。

Q: 給食の被爆が心配。どうしたらいいのか?

CB: 毒物を与えられているのと同じことなんだから、
完全な検査を求めるというのはとても道理にかなった要求。
そう要求するべき。

(訳注・バスビーさんは日本文化に関しては特に知りません。
日本文化固有の事情はなかなかわからないでしょう。)

ことに乳製品に関してはストロンチウムの検査が必要。

Q: 砂埃など、呼吸器を介した内部被爆についてはどうすればよいか。
CB: マスクをつけるのがけっこう重要だと思う。
小さい粒子は止められないが、大きい粒子は止められる。
これは重要。

Q: 今もホットパーティクルは福島から飛んでいるのか?
CB: 飛んでる。Youtubeのライブカメラを見たが、ものすごい量の蒸気が
上がっているのが確認されており、それらが放射性のものだということは
モニタリングで確認されている。
14日にもあった。

Q: 甲状腺の病気を持っていたらどうすればいいのか?橋本病です。
CB: 放射能は甲状腺に影響を与えるが、より活発になるか停滞するかは
被爆量などによってどうなるかよくわからない。だが確実に影響を与える。

Q: ごみ処理の対策はどうすればいいか?制限は8000Bq/Kg?
70,000Bq/Kgの汚泥が見つかった?
CB: 同様の問題がチェルノでもあった。しかし、あまり手はない。
これを焼却すれば汚染は国中に広がる。
埋めると雨に溶けた放射性物質が地下水を汚染する。

我々がスウェーデンなどで発見した結果、
放射性物質は谷にたまり、また河口・海に向かって流れて行く。
そのため、谷間や海岸近くでの癌発生率が高くなる。
高地は影響をうけにくい。

Q: これはおそらく六月に植木の剪定をみんながして、そのごみを燃やしたため?

CB: それは葉に付着した放射性物質だろう。
木が吸収したというほどの時間はない。
葉は静電気状態などの関係から、放射性物質を付着させやすい。
ネバダの核実験後の植物栽培試験でそのような結果が出ている。

Q: ひまわり作戦について
CB:「そういう除洗法も聞くが、ひまわりが放射性物質を吸着するからといって、その育ったひまわりをどうするかが問題。いずれにしても、そのひまわりを環境から遮断しないといけない」


Q: 葉に放射性物質が付着しやすいのなら、子供に草むしりをさせるのは危険?
CB: それは危険。まず地面に近い。
土いじりをして埃だらけになる。泥遊びになる。
マスクはするほうがいい。できるならそんな作業はしないほうがいい。

Q: ヨーロッパではECRRの研究などでセラフィールド相手の訴訟などは起こっているのか?
CB: セラフィールドではないが、核実験に関する訴訟はイングランドでやっている。
それらには全部勝利している。6件か7件。
アメリカでも3、4件以上訴訟をやっている。これらは示談成立で
法廷での争いにまでは発展しなかった。

2010年6月に重要なケースがあった。
湾岸戦争帰還兵であり、死因裁定裁判?だった。陪審員の前で死因を特定する。
劣化ウランが死因に関するというECRRの主張が受け入れられた。
陪審員はICRPとECRRのモデルを比較し、どちらを正しいとするか選択をせまられた。
13人の陪審員全員がECRRのモデルを選択した。

Q: ヨーロッパのメディアは核の危険性について報道していますか?
日本では隠蔽されているがどう思うか?

CB: メディアとレポーターによる。
ECRRに同調するような記者は、大きなストーリーを展開させたりする。
だが隠蔽は確かに存在している。
最近、パリ?という雑誌(150万部)が3ページ特集を組んだ。

Q: 去年の新型インフルのときは皆マスクをしていたのに、今回の反応はどうか。
CB: 新型インフルは、誰かのせいだったわけじゃない。責任追及は起こらない。

Q: 野田市で最高値が0.66マイクロ。現在0.07。どのぐらいの密度で測定すれば信頼できるのか?
公園においてはたとえば公園の真ん中ではかるだけ。

CB: 通常、1mのグリッド(格子)で(公園なら公園の)全体を区切る。
この1mを歩いては、測定値が出るのを待ち、記録。
それを繰り返す。通常記録者が別に一人いる。

0.07はおそらく自然放射線。心配することはない。
0.66はおそらく放射性ヨウ素によるものと思われる。

3/11、IAEAにも記録のない何かが福島であった。
わかっているのは、上がったこと。上がって、高い位置に留まり続けたこと。
それはヨウ素ではなく、セシウムや半減期の長い何かがその時点で
漏れ出したということ。

Q: (質問の意図が違うらしい)
公式の記録では0.07だとか最高値ですら0.66といわれているが、
実際に計測してみると、6マイクロ出たとか、貯水池の近くで10マイクロだとかいう数字が出ている。
(そういう意味で、どれぐらいの密度で計測するべきなのか、
どういう密度でしか計測していないから行政の計測値は信頼できないとか、
そういう判断基準の話かな?)

(でも通訳さんにイマイチ質問の意図が伝わってないっぽい。
通訳さんは、「知れば知るほど状態が悪くなるけどどうすればいいの?」
という部分に注目してしまったようだ)

CB: 知れば知るほど状態が悪くなるというのは現実。
「風や空気によって放射性物質は運ばれるから、場所によって違うのは当然だ」

CB:私の提案を、要望書にして提出するのはどうだろうか?
形ができ、要求をしやすくなる。福島提言でも東京提言でもいい。
お互いに愚痴を言っていてもしょうがない。
そのような形を作っていくのがいいと思う。

(とこの辺りから「まあそう落ち込まずがんばっていこうや」的雰囲気にちょっとなる)
プロフィール

Author:umi238
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